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+++ WEBプロデュースの方法--分散エントランス--

WEBプロデュースについて、「分散エントランス」と「SEOテクニック」をメタレベルで計画する方法を模索しながら、成果を報告します。
人と検索エンジンという文脈(コンテキスト)、判断能力がまったく異なる訪問者にどういう接点を形成していけば良いのか、WEBプロデュースの出発点はここからです。


とくに、オンリーワンではあるけれど無名の(新しい)単品商品・単ジャンル商品を販売するオンラインショップ向けのWEBプロデュース手法です。
ハイパーリンクによって構造化していくWEBを、文脈(コンテキスト)によってプロデュースすることが目的です。

ターゲットサイトへ訪問するきっかけを提供する分散エントランス(認知のWindowと最初のAction Point)と、WEB上に配置された複数の分散エントランスの有効性を促進するSEOテクニックについて模索していきます。
多様化していくユーザ像と商品の接点を作り出していくエントランスページとWEBの特長であるハイパーリンクのプロデュースです。ハイパーリンクを中心とするWEB上の文脈プロデュースと言ってもよいと思います。

分散エントランスは、検索エンジンの評価ロジックであるリンクポピュラリティを、WEBショップ(オンラインショップ)サイドから自主的に高める方法です。しかし、従来あった同種のWEBテクニックのように、やみくもにリンクページを生成していくものではありません。

分散エントランスの設計は、方向性を持った関心や思考によって決定されるメタレベルのコンセプトから始まります。それは、ここでWEBプロモーションの対象として考えている「オンリーワンではあるけれど無名の(新しい)商品」が持つ思想や開発プロセスで得られた認識に由来していなければなりませんし、商品と同じベクトルを持つはずです。
逆に、ひとつのエントランスページ群であっても、そこに包括的な方向性が在れば、複数の異なる商品群に対して適用することが出来ます。

分散エントランスを支えるメタレベルのコンセプトは、メタ・キーワードとも言えます。メタレベルのコンセプトは、想定されるたくさんの文脈に存在するキーワードを、方向性というフィルタで圧縮して得られるものだからです。
人と検索エンジンは、持てる文脈と判断能力がまったく異なっています。それぞれのエントランスページにある文脈は、検索エンジンというあまり融通のきかないフィルタを通った後も、当初設計されたコンセプトをネット上で保つようにキーワードの絞り込み、選択、再選択を行っていきます。

WEBショップ(オンラインショップ)サイドからネット社会を眺めた時に、プレゼンスを示したい潜在ユーザのグループは並列的にも重層的にも存在しています。
この、感性、関心、心情、好み、指向、志向、思想、クセ、判断...が異なり、並列的にも重層的にも存在している潜在ユーザのグループに対して、メタ・キーワードから逆に解凍されるエントランスページのコンテンツを作っていきます。
ポイントは、満遍なく偏る、ということではないかと思います。
満遍なく偏るというのは矛盾しているようですが、分散化していくエントランスページ群の上位にしっかりとしたベクトル(方向性)とメタ・キーワードが在り、それぞれのエントランスのコンテンツを設定したコンセプトに沿ってコントロール出来れば、新しい整合性が生まれてくるはずです。

WEBのようなネットワークは横型の社会です。横型の繋がりであるネットワークでは、差別化、差異化を作り出すことが最重要課題になります。他と違っていなければ存在価値がないのです。次にクオリティのレベルがきます。品質やサービスのレベルです。
強み(コアコンピタンス)は、差別化とクオリティの相乗から生まれますが、横型ネットワークでは、品質やサービスレベルが高くても差別化(または差異化)された強み(訴求ポイント)なしにプレゼンスを得ることが出来ません。これは、従来の系列的な縦構造を中心とした社会と大きく異なる点です。オンリーワンでなければプロデュースが難しい理由もこれです。

IT(情報技術)は、情報を「どこに」「どのように」配置するかという情報レイアウトを扱う技術です。
文脈(コンテキスト)という情報レイアウトと人が出会うことによって意味作用が生まれます。そして、文脈とそこにレイアウトされた情報によって意味作用はまったく異なったものになります。文字通り文脈に配列された言葉によって、さらにその文脈を読み取る人のビジョン、個人史という文脈によって、また、この個人が暮らしている状況や環境という文脈によって、生じる意味作用、生成していくミームは変わっていきます。

「オンリーワンではあるけれど無名の(新しい)商品」のWEBプロモーションでは、その出発点から商品やサービスの内容は差別化、差異化されています。しかし、まったく新しい技術や商品コンセプトであって、さらに無名なものですから、いろいろな文脈をプロデュースして商品の輪郭を想起してもらえることが大切です。まず、ピンとくる言葉、ピンとくる映像が大切なのです。いろいろな文脈に居る潜在ユーザに「ピンとくる言葉」を発信するためには、いろいろな文脈が必要になるということです。

情報レイアウトは人の行動に影響を与える大きな要素です。情報レイアウトと情報レイアウト(人もまた情報レイアウトの塊です)が出会うことで、新しい情報レイアウト(文脈)が生まれます。これを意味作用と言っても同じことですが、人は新しい文脈(情報レイアウト)に入り、次の状況を生み出します。WEBでは、「コンテンツを読み進む」、「リンクを辿る」、「商品を検討する」、「商品を購入する」...です。

言葉の連なりに拠っている文脈と同じように、個々のコンテンツが「どこに」「どのように」配置されているか、というコンテンツの連なりによって、生まれる文脈は異なったものになります。
分散エントランスによるWEBプロデュースは、コンテンツを「どこに」「どのように」配置すると、WEBという文脈の中に目的に沿った意味作用を作り出せるのか、という問題を考えていきます。

※これはPDS社内チーム向けのドキュメントですが、WEBショップ(オンラインショップ)のプロデュースを考えている方々の参考になると思いますので経過を公開します。
〈つづく〉

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